ダイブトリップ〜世界遺産沖ノ島
神宿る島
もう認知度はかなりのもの。世界遺産登録された福岡県宗像【沖ノ島】。
福岡の内地からは船で行くしか手段がなく、60km離れているため気軽に行けるとこではない。
島にはもちろん上陸も出来ない。
この素晴らしい島にダイビングできるのも様々な人のご協力あってのもの。
船も外洋に出るため、大型でそしてそれなりの巡行速度も必要。
かつ船長の経験も勿論。
片道90分でダイビング可能な船とプロダイバーである船長に感謝。
沖ノ島の水中世界
最初に潜った時の衝撃は今でも鮮烈に覚えている。
地形、生物、色彩どれをとっても世界の名高いダイブサイトにもない。
福岡の、玄界灘の素晴らしい水中世界だった。
そそり立つ岩の壁はまるで高層ビルのよう。その壁にはソフトコーラルなどの色彩美。
深場に下れば、サクラハナダイが群れを成し、ブルーの水中世界を真っ赤に染める。
サビカラマツも3mほどの巨大でかつ様々な形で面白い。
楽しみ方はダイバー次第
少し勉強しているダイバーなら、この沖ノ島の素晴らしさをより感じることができるだろう。
魚種の変化だ。
秋口から初冬の水温は福岡の沿岸部に比べて沖ノ島の方が2度ほど高い。
それは海流【対馬暖流】によるものだ。
福岡の西海上から東海上に向かって暖流が入る。
この暖流に乗って、マグロ、カツオなどの大物回遊魚が多く見られる。
カンパチの群れなども数百の群れで遭遇することもしばしば。
水中のアーチ(洞窟のような)もおそらくたくさんあるだろう。
ネンブツダイやキンメモドキも多く一見岩見間違えるほど塊でいることが多い。
人が作ったようにも思えるほどの四角い岩が多く見られる。
圧巻のオレンジのキンギョハナダイが紙吹雪のように舞う。
水深25mで珊瑚も見つけた。透明度の良さがうかがえる。
水深50m付近ではシキシマハナダイ、ミナミハナダイが群生し、福岡のDEEPな世界にまた新たな楽しみ方を
与えてくれそうだ。
沖ノ島の水中映像(動画)
動画はこちらから
今後、、、
まだまだ人が踏み入れていない水中世界が多くあり、新たな発見と研究ができそう。
良き漁場でもあるため網やロープ、釣り糸など多くが水中に沈んでいるため回収し
少しでも海洋生物、環境を変えることのないようありのままの状態を保全も目的とし
見守っていきたい。
スキューバダイビングを始めた方に『ダイビングを続けて愛してほしい』と日々研究し奮闘中。素晴らしい仲間たちに囲まれ福岡より世界に向けて発信中。