海難事故について人工呼吸を考える
海難事故における早急なる人工呼吸の必要性について
海難事故における何を優先すべきかを記しておこうと思います。
今回は水での事故すなわち海難事故において呼吸停止状態の事故者に対して、の対応ということになります。
ここ数年間に、胸部圧迫のみの効果に関する論説が多数発表されています。これは、換気をするために圧迫を中断することなく、ひたすら圧迫のみを続けるという方法です。圧迫のみのCPRでも、患者の肺の中と血流に残っている未使用の酸素を身体 の重要な臓器へ効果的に循環できます。というものです。
ただしこれは「人工呼吸の実施を躊躇する場合は胸部圧迫だけでも実施してください。」というガイドラインは陸上においてのものであり、海難事故、水にかかわる事故に於いてはあてはまらないという認識を持たなければなりません。
コロナ禍で人工呼吸を躊躇することは、生死に大きく左右するものであることを認識しておかなければなりません。
マリンレジャー活動において、常にレスキューが必要とされる環境であること、そして何より目の前にいる人が実施できることだけが唯一の緊急ケア活動であることを理解しダイバーである以上そのリスクを常に念頭におくべきと考えています。
弊社でも毎年2回は実施されるレスキューダイバーコースこそがその事前準備を行う場であり、身近に感じることでリスクを最小限にできることができると考えています。是非ダイバーには他人事にならず危険性を理解した上潜水してほしいと願っています。
スキューバダイビングを始めた方に『ダイビングを続けて愛してほしい』と日々研究し奮闘中。素晴らしい仲間たちに囲まれ福岡より世界に向けて発信中。