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ディープダイビングの景色

ディープダイビングの魅力と危険性

ディープダイビングとは

ディープダイビングと言っても曖昧でわかりにくいのでここでは、レクリエーショナルの範囲内での水深18m〜40mまでを指すことにします。
ビルの高さで例えるとおよそ14階が40mぐらいとなります。
かなり高いですよねー。
それよりも深い水深はテクニカルダイビングの領域となります。
潜っていると気づいたら水深がどんどん深くなっていることも沢山あります。簡単には水面まで行けないので、安全を考慮して計画性のあるダイビングをすることが大切ですよね。

ディープダイビングの魅力

ディープダイビングの魅力

何と言っても高低差があるので空間が広がり3Dな世界を存分に体験できます。

透視度が良い環境であれば水面から40mの水底まで全て見えていることもあったりします。そういった環境下では、まるで空中に浮遊しているかのような感覚を味わうこともできます。

水深40mの中層

あとは、大きな洞窟巨大ビルのように水底から切り立った岩などダイナミックな地形を楽しむこともできます。

沈没船なども深いところのほうが酸化しにくくまた、波などの影響を受けにくい為にそのままの形をとどめている可能性もあります。独特の雰囲気を味わうことができます。

生物においても深場の環境下に適応している魚やその他の生物が数多く生息していて、鮮やかで独創的な色彩を持つものも見ることができます。

桜島錦江湾での水深40m

ディープダイビングの危険性

当たり前ですが、水深が深いがゆえに簡単に水面まで上がることができません。トラブルが起こっても水中で対処することができることが必要になります。

あとは水圧の問題です。水深は10mごとに大気圧に1気圧ずつ加算されていきますので、水深40mでは5気圧になるので、ダイバー呼吸するガスも地上の5倍の密度となっているため、地上にいる時よりも体内にガスが溶け込みやすくなります。

減圧症の観点から、滞在時間を考慮して計画を立てる必要があります。浮上スピードにも注意が必要です。

ディープダイビング中の姿勢変化

密度の影響で呼吸抵抗も大きくなります。(自覚できるかは除いて)ガスの分子同士が近い為生じる問題です。いつもより増してゆっくりとした呼吸でなければ正しくガス交換を行うことができません。正しくない呼吸は、頭痛、吐き気、息苦しさ、疲労感を伴い快適ではありません。

もちろんガス消費にも大きく影響します。水面で60分間呼吸できるガス量も水深20m下では20分となり、40m下では12分となってしまいます。

緊急減圧シミュレーションの講習

気体の密度が高まると空気に含まれる気体で主に窒素が人体に影響し(他のガスにもあり)麻酔作用(ガス昏睡)を及ぼします。集中力や判断力、思考力の低下が起こります。作用は水深が深くなるにつれ増加しますが、人によって自覚できる水深は異なります。

浮力の変化が大きくなり、補助浮力器具(BCD,ドライスーツ等)の故障で浮力が失われた際は簡単な潜降、浮上が困難になったりします。
日本ではスチールシリンダーでメタリコン塗装を施していることが多く、かなりの水中での重量になるので浮力体の故障時には注意が必要です。

水中では色の吸収により色彩が失われるため、水中ライトがないと暗くて視認性が劇的に低下します。

まだまだ沢山ありますがひとまずこれぐらいにしときましょう。

ディープ水域でのバディダイビング

ディープダイビングを安全に楽しむためには

もちろん浅い水深での楽しみはありますし、深い水深ならではの楽しみ方もそれぞれあります。魅力はそれぞれですので目的に応じて、リスクを無視せず、必要な技術や知識を時間をかけて学んだり、インストラクターと一緒に経験してみてはいかがでしょうか?自信を持って潜れるようになったら、素晴らしい経験や体験がディープダイビングにはたくさんあると思います。ダイビングを継続して、未知なる世界に行ってみましょう!

ディープダイビング講習
ディープダイビング講習風景


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