ダイビング中のマスクトラブルへの対処
スクーバダイビングは特別な器材を装着し水中世界に入っていきます。どの器材もトラブルが起こらないとは言えません。レギューレーターが故障、マスクが水中で外れた、BCDに空気が入らないなどの起こりうることは講習で教わっていますが、実際にトラブルの発生した時に冷静に対処できるといった自信のある方も少ないかもしれません。そういった予測できる範疇内のトラブル解決スキルを独自の目線でご紹介してみましょう!
マスクをきつく締め過ぎているダイバーは実はここが不安!
マスクに水が入ってくることを嫌がってしまうダイバーの多くが、マスクのストラップを強く締め過ぎていることをよく目にします。
マスクを締めすぎることによって顔にシワを作り出してしまうことや、鼻から排出した空気がマスク内部から浮力となってマスクが上方向にずれていくことでさらに海水が浸入しやすくなりマスククリアも困難になってしまいます。
ここで一般的な見解でいくとそれが逆効果であると書いてあることが多くあります。確かにこれは一般的なマスクをきつく締め過ぎていることはダメだよと言っていることはよくわかります。
ただし私の言いたいことは「なぜマスクに水がはいってしまうのが嫌なのでしょうか?」とういことなのです。
マスクに水が入ってしまうかもしれない、そしてそれを鼻から誤飲してしまうかも、、、誤飲、、ん、ん、、、
「誤飲」。。
飲んでしまう?!
水を鼻から飲んでしまうような呼吸を分別してできないような荒い呼吸をしているということ。この呼吸が問題なのです。まずそもそもレギューレーターから呼吸することは口から呼吸を行うわけですが、浅く速い吸引スピードの場合はもちろん鼻からも確実に吸ってしまうわけです。
例えば100mをダッシュしてすぐに口からと鼻からを区別して呼吸することができるでしょうか?まず難儀でしょう。
おそらくコントロールされた正しい呼吸方法を身につけることによって、口から空気だけを呼吸し、鼻から排気を簡単に行うことができます。
マスクの装着位置もすごく大切です。マスクのスカート(シリコンの部分)ができるだけ上唇に近い位置にセットすると良いと思います。
ただ下の方にセットしていたとしてもマスク締め付けがものすごく強いことによって、水中でマスクがずれだし正しい位置に直すことが困難になってしまいます。マスクの装着位置や締め付ける強さも非常に重要なことです。
マスクの締め過ぎのダイバーが引き起こす潜在的トラブルはマスクの中に入る水が不安で、かつ呼吸が不安定な為にコントロールされた正しい呼吸ができていない可能性が高いということになります。
1.マスクを正しい位置につけ
2.ストラップは適切な強さに(水が入らないゆるさ)
3.コントロールされた正しい呼吸
この3つがマスクのトラブルを対処する重要な要素です。
このことでただ単にマスクの締め付けているだけで大した問題ではない!ということは全くなくむしろマスククリア以前に水中で安心できる状態にないことがめちゃ問題であることがわかります。
ダイビングは誰から習うか?が非常に重要だと考えています。それは何が大切なことかを理解している立場の人間から正しい知識や必要なスキルを教わり、不安を取り除いていくことが大切と考えているからです。
それぞれのお悩みや疑問な点にお応えし不安を根本的に解決する講習を心がけています。
自信を持って安心安全なダイビングライフを!
スキューバダイビングを始めた方に『ダイビングを続けて愛してほしい』と日々研究し奮闘中。素晴らしい仲間たちに囲まれ福岡より世界に向けて発信中。