ダイビングの安全10ヶ条 その10
コントロールされた呼吸をしよう
10回にわたって記事を書いてきましたが、今回最終章。
なんと言っても最後はこれ。陸上でも水中でも無意識に行われている生命維持に必要不可欠な呼吸。当たり前だがこの基本が果たして適切に行われているだろうか?要は適切とはガス交換を指す。このスキルがないうちに中性浮力がいかに上手くとれようがフェイクでしかない。
しっかりとした基礎を構築することこそがダイバーに色々な負荷をかかった時に初めてトラブルに対処する能力を養っていく準備ができるのではないだろうか。水中では潮流の影響で逆らって泳ぐこともあれば、レギュレーターなんかいつ外れてもおかしくない環境下であることも想定した上での呼吸コントロールを教えてもらっているだろうか?
もしこの記事を見て不安なら、しっかりそこを教えてもらえるインストラクターを探した方がよいし、負荷に耐えられる呼吸を身につけるまでトレーニングすべきだと思う。
ダイビングは自分のペースで潜れることはほぼなく、周りの環境に合わせることや自然環境に左右されることを前提に潜らなければならない。
それを加味してガイドやインストラクターは案内するポイントを検討するべきではないだろうか。
楽しさの扉の向こうには恐怖の部屋があることをいつも感じながら、しっかりとダイバーの伝え、不安の排除できるだけの自信をダイバーに教えなければ、ダイビング事故は減ることはないだろう。
ダイビングは素晴らしい遊びだ。今後も最高のレクリエーションであるために。
スキューバダイビングを始めた方に『ダイビングを続けて愛してほしい』と日々研究し奮闘中。素晴らしい仲間たちに囲まれ福岡より世界に向けて発信中。